高石駅を利用される方はご存じだと思いますが、現在高石駅周辺は大掛かりな工事中です。一体どんな工事が行われているのでしょうか。
高石駅周辺は南海電鉄の平面鉄道により、長い間東西の町が分断されてきました。そのため東西のにぎわいに偏りが見られ、互いを行き交うには踏切を横断するしかなく、町の一体性・利便性・安全性が課題とされてきました。実際、東側のアプラ高石周辺が栄えており、賑わいは雲泥の差です。この課題を解消すべく平成8年に都市計画決定された「南海本線・高師浜線連続立体交差事業」の事業が進められてきました。これにより、新たに設けられる鉄道高架下の通路を通じて自由に東西を行き交うことができるようになり、町の一体性・利便性・安全性の確保ができることになります。
鉄道高架化により生まれる新たな人の流れや高架下空間を最大限に活用し、高石駅を中心として東西の町が一体となることで、より一層魅力あふれる新しい駅周辺エリアとして生まれかわることができると考えられています。高石市はウォーカブル推進都市として、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の実現を目指しています。
※ウォーカブルとは、【うぉーかぶる/walkable】 「歩く」を意味する「walk」と「できる」の「able」を組み合わせた造語で、文字通り「歩きやすい」「歩きたくなる」「歩くのが楽しい」といった語感をもちます。
来訪者が快適に滞在できるひらかれた広場空間を創出し、高石駅を中心に駅前公共施設や周辺商業施設との周遊性をもたらすことで、人々が自然と「訪れたくなる。歩きたくなる。過ごしたくなる。」そう感じられる魅力的な駅周辺エリアの完成を願っています。
芝生化について
高石駅周辺エリアでは「第5次高石市総合計画」において、『駅前広場の芝生化をはじめ居心地の良いウォーカブルなまちづくりを進めることで、多世代が交流し生活が豊かになるまちの拠点として活性化を図る』ことを目標に挙げています。
現在、工事は佳境です。駅前はフェンスで仕切られ、土を掘り起こす重機が行きかいます。
新しく生まれ変わる駅前広場は、日常は緑豊かな滞在空間として、楽しそうに遊ぶ子ども達やそれを見守る大人達などが集まり、またイベント時は市民活動の表現の場として、活力あふれる開かれた空間を目指しているそうです。
駅前広場の工事は令和5年3月末に完了予定です。とても素敵なイメージ図が公開されています。
2021年8月にアプラ高石が大規模リニューアルを終えてから、すでに1年半以上が経ちました。今後もどのような進化を遂げるのか、高石駅周辺から目が離せませんね。